あいつらなにもかもやり放題

新吼えろペン 1 (サンデーGXコミックス)新吼えろペン 2 (サンデーGXコミックス)
先日ふとブックオフでなにげなく島本和彦の「吼えろペン」を見てみたら、死ぬほど面白かったので、その後わざわざ本屋に行って「新吼えろペン」1・2巻と「吼えろペン」の藤田和日郎が表紙の巻を買ってきた。いきなり全巻そろえる度胸はなかった。というか、藤田和日郎が出てくる話がとにかく面白い。頭おかしい。「気がついたら大変なことになっちゃってるものなんだよ!」とか「藤田の作品に戻ったら殺されるぞ!」とか。あと仮面デスクがキュート。
島本和彦の場合、基本的に何を読んでも同じだが、何を読んでも面白いという。一見熱血マンガのイメージがあるが、実は熱血というより変な人が変な行動をして、変な話になるという、コーエン兄弟系の漫画。よく見ると(よく見なくてもだが)物語の大半は会話シーンだ。変な人が噛み合っているような噛み合っていないような変な会話をしているだけで話が進行してしまうというある意味力技。そういえば以前「あんたの漫画は島本和彦に似てるんじゃないですか。影響受けてないですか」って言われたことがあった気がする。今思い出した。実は島本和彦の漫画は、大昔に「風の戦士ダン」と「炎の転校生」をそれぞれコミックス途中まで買ってたのでわりと好きだったのは間違いないのだが、なぜかある時期から読まなくなった。なんでだろう?でもそういうもんか。時々目にした時は「島本和彦はあいかわらずおもしれえなあ」と思っていたんだが。これを機会に島本和彦を集めるか。まずは「吼えろペン」からでも。
しかしサンデー系の80年代デビューの人は藤田なんかもだが、キャリアが長くても面白さが変わらないというかむしろパワーアップしてる人が多いよね。すごいことだ。中には残りカスみたいな人もいるけど。というかおれがジャンプしか見てないからそう感じるのか。ジャンプが早く切りすぎるのか。ゆでたまごなんか一時は廃人同様だったが見事に復活したしな。高橋よしひろとか巻来功士とか昔と全然変わってない。というか変わってなさすぎて気持ち悪い(笑)。残りカスみたいな人もいるけど。
それだけです。