最悪・最低・生き地獄

不定期連載・第三回
※一応、断っておきますと、これは当たり前ですがだいたいのストーリーの流れはすでに考えてあるが使い捨てのキャラクターや会話の内容などは書きながら考えているので、当時(第一話)よりは今のノリに近いものになっているかもしれない。
カート達が船上に姿を現わしたその頃・王国側の船上(区別をつきやすくするため、カート達を拉致して奴隷にしていた国は「帝国」、カート達の祖国側を「王国」と表記する。特に王国側に関しては詳しい設定はほとんど謎なのだが。失業者が多いらしいということ以外は。また、区別をつきやすくするため、帝国側戦艦の司令官は「将軍」、王国側の司令官は「提督」と表記する)
提督が望遠鏡で帝国の戦艦上を見ている。
提督「おい見てみろ。上半身裸の男が大勢船上に姿を現わしたぞ。何だろうな?」
部下「帝国名物のハードゲイ部隊じゃないですか?」
提督「帝国にはそんなものがあるのか?」
部下「帝国には何があったって不思議じゃないでしょう」
提督「いやしかし、あいつら帝国の兵士に襲いかかってるぞ。人間の手足とか振り回してるし。こっちの味方じゃないのか?」
部下「船が沈みそうなんでヤケになってるんじゃないですか?というか共食いでしょう。帝国には何があったって不思議じゃないですよ。近寄るとこっちまで食われます。幸い、我々には最新鋭の大砲があるので、これ以上近寄らずに砲撃で沈めたほうが無難でしょう」
提督「いやしかしあれってお前、船底にいた奴隷が反乱を起こしてるように見えないか?だとしたらあの上半身裸の男達は我々と祖国を同じくする同胞である可能性もあるぞ」
部下「だとしても彼らは、長年にわたるデスメタル帝国での奴隷生活で人間性を失い、祖国に戻っても社会復帰は困難でしょう。人間とか食うでしょう。いっそここで海の藻屑と消えるほうが彼らにとって幸せというもの」
提督「いやしかしお前」
部下「ガタガタやかましいんじゃおんどれ!あんなの助けて連れて帰っても失業者が増えるだけじゃろうが!ただでさえ国に帰ったら失業者がそこらじゅう溢れかえってるちゅーねん!それでも助けるちゅーねんんなら勝手に行け!一人で行け!さあ行け!これくわえろ!」
提督「お前大丈夫か?一体どうしたんだ?ていうか上官に向かってその口のききかたはないだろ。軍法会議にかけるぞ?」
部下「ああ、すいません。つい私としたことが取り乱してしまいました。しかし助けに行くにしてもあの船はもはや沈没寸前。もう間に合わないでしょう」
提督「そうだな。とりあえず沈んだらお前、生き残りがいるかもしれんから、海上を捜索してみるか。帝国の将軍とか捕虜にできるかもしれんし」
その将軍。
その将軍はかつてヘドロが沼の戦いなどにおいて死線を幾度もくぐり抜けてきたつわものであったのだが、彼自身の人生においてかつてなかったほどの危機にさらされていた。
ブルベイカー「ウホー!修羅場じゃ修羅場!ハッテン場!もはやこの修羅場という名のハッテン場において将軍もへったくれもない!裸一貫男と男!さあやるぞ将軍!やらないか!」
将軍「やめろこのキチガイ野郎!もう我慢ならんブッ殺してやる!殺せ!」
部下A「ブッ殺す!死ね!」
ブルベイカー「グフフフ・・・君達はわかっていない。この吾輩がハッテン場においては通常の数倍の実力を発揮する世にも恐ろしい男だということを。面白い。かかってきたまえ」
カート「手を貸すぜ!」
将軍「おお!奴隷か!グラサンの奴隷!お前は以前から見どころのある奴だと思っていた。この戦いから生きて帰れたら、お前を帝国内のそれなりの地位に推薦してやるぞ!」
これはカートの人生の中で最大の出世のチャンスであったわけだが、結果としてそのチャンスは水の泡と消え去ることになるのは現在の彼を知る皆さんの知る通りである。
ブルベイカー「ウッ!カート君はまずいな。カート君の本当の強さは長い間行動を共にしてきた吾輩が一番よく知っている。カート君、ここはひとつ手を組まないか?」
カート「やなこった!死ね!」
奴隷A「おい!まずいぞ!この船はもうダメだ!そいつらはほっといて、今は一刻も早く脱出することを考えよう!」
カート「なるようになるんだよそんなのは。俺は板っ切れにでもつかまって何とかするから、お前らは早く逃げろ。今はこいつを殺すのが先決だ・・・」
奴隷A「そうか。なら俺も手伝うぜ。乗りかかった船だ。こいつは俺もいつかチャンスがあったら殺そうと思っていたんだ・・・」
部下A「手足をバラバラにしてやる。ウヘヘ・・・」
ブルベイカー「ウッ・・・これはさすがの吾輩も命が危ないと見た。だが、このまま男のケツにぶちこまずには死ねん!男根レーダー発動!」
男根レーダーとは、ブルベイカーの48の男根技の一つで、近くにいる男の中で最も手っ取り早く男根をブチ込める相手を自動的に男根がサーチするという機能である。
ブルベイカー「ピピッ・ピピッ・男根レーダーサーチ完了!将軍!」
将軍「オワーッやめろキチガイ!助けてくれ!誰か!」
部下A「将軍を人質にするつもりか!」
戦場では鬼神の強さを誇る(と思われる)将軍だが、一対一で男色行為の体勢になっては、男色行為モードで数倍の強さを発揮しているブルベイカー相手では手も足も出ない。
カート「おい将軍、お前男らしく今ここでケツの穴の純潔を守って死ぬか、ケツの穴そのホモにブチ込まれていつか死ぬか、好きなほう選べや・・・」
将軍「ヒィーッ!」
将軍の運命やいかに。
続く
って話がいっこうに先に進まないな・・・