日米・失業者事情

それで君達昨日は大日本プロレスだったわけですが、手抜きの全く感じられない非の打どころのないすばらしい興業だったですよ。しかし今、「ひのうちどころのない」を変換しようとしたら、「非のウ智ど姑呂乃ない」に勝手になるんですが、一体どうなってんだ?なんでそういう変換になる?
客入りはほぼ満員に近かったので、これで大日は客が入ると手ェ抜きゃあがるって言えなくなってしまいました。唯一残念だったのはマイク・サンプラスが来日しなかったことですが。
あと大介としがさんが割りを食いすぎる感じはしました。大介は一見「ふがいない」と見られがちだが、見方を変えるとあれだけの攻撃を一人で受け切ったとも言えると思うんだがそう思う人はあまりいないように見受けられる。これは観客が大介に何を求めているかの表れでもあるのだが。ネクロブッチャーみたいな体の大きい失業者みたいな人がボッコボコにやられるのと、若くて筋肉モリモリの大介がやられっぱなしなのでは、印象も違う。ただそれでも「大介=ダメ」っていうイメージみたいなのが勝手に作りあげられてる感じはするんで(非道のせいな気もするが)おれは全然そんなに大介ダメだとは思わないからみんなも大介そんなにダメだと思わないでください。あとしがさん。今回メンズとのタッグでBYWのスパイダ…エルドランコとMドッグ20とあたったわけだが、メンズはテクニシャンで通している手前BYW勢の技をくらいっぱなしってわけにはいかないので、どうしてもしがさんが受けざるをえなくなる。そうすると細い人や体の小さい人の動きに翻弄される立派な体格をしたしがさんという図式に観客の目には映るわけで、必要以上にしがさんがふがいなく見えてしまうわけである。まあスパイダ、エルドランコとMドッグ20の動きはそれだけすばらしいわけだが。ス、エルドランコはほんとプロレスがうまい。同世代のJCベイリーとかと比べても見る者の心を惹き付けるセンスは群を抜いてるんじゃないか。Mドッグの身体能力もすごいな。あんなすごいシューティングスター初めて見たわ。爪の垢でも煎じてビリ−・キッドマンに飲ませてやりたい。前に来た時より、スタミナとか試合運びとかかなりよくなってる気がした。
あと個別にかいつまんで
ニコライ この日のニコライは体が小さくなってて、コスチュームじゃない皮か、皮がブカブカでやりにくそうだった。しかしかなりの運動能力を誇り、怨霊と好勝負を展開するあたり、正体は何者?ていうかニコライはニコライか。中の人なんていないか。666の「忍」説が浮上。
発射マシンガンズvsアメリカン失業者ズ 「アメリカン失業者ズ」って今勝手に考えましたがポンドとネクロブッチャーのことです。谷口がいたので脱力系の試合になるか?と若干不安のような期待のようなものがありましたが脱力系ハードコアと言ってもいいような新境地を開拓し、意外にも今回一番の好試合になりました。最近正直少しマンネリ気味だったがやはり谷口はすごい!試合の流れを妨げるようなギャグは控え、自然に試合の流れの中でギャグを表現する。伊東竜二なんかと組むと少し居心地が悪そうに見える金村も、発射マシンガンズだとすげえ活き活きとしてる。しかも谷口のがんばりもあって勝ってしまった。試合後は金村谷口ポンド失業者に観客のチャイドルみたいなかわいい女の子二人を加えて仲良くブリブラダンス。これはほんとおもしろかった。見慣れたメンツなのに新鮮な試合だった。
MASADA もう来ないのか?と不安になってたMASADA無事来日。かっこいい。少しプロレスもうまくなってた。でもまだ下手。試合の序盤に見せたハードコア的展開ではやけに動きがよく見えたのだが。MIYAWAKIとのローマ字コンビはけっこうよかった。総裁がアンダーカードに甘んじているのが気にかからなくもないが。
今日の非道とか 今日の非道は珍しく働いてたな!打撃技に力が入ってた。金的もいつもよりは多用しない。しかもちゃんと受ける。今回アパッチ軍で一番攻撃を受けていたのは非道。葛西もようやく昔の面白かった葛西が戻ってきたような気がする。「俺達キチガイに言葉はいらねえ」の新たな名言が誕生。沼もここ最近では一番よかったな。葛西との邂逅が効いたのか?主役のはずの貴はちょっと、がんばってはいるんだけど、他の二人と比べると、目立たない。特に今回に限っては、他の二人に比べて何一つ勝るところのない貴がなんで挑戦者よ?って雰囲気になるのもしょうがない。蛍光灯三百本って言われてもなあ、貴にgosakuみたいな試合ができんのかよ!?って思うよな。普通。おれも本当なら佐々木貴にはもっと空間を利用できるような立体的なデスマッチでやってほしかったのだが。伊東も沼とか大介に比べたら目立たんかったような気がするんですけど彼にはすでにカリスマがあるんで伊東竜二ならOKって気になります。
試合後非道と大介のやりとりが面白かった。「お前つまらんのや」って言われた大介が相変わらず何も考えないでその時思ったことを喋ってるだけのようなマイク。大介は最高だ。マイクの下手さでは伊東もあいかわらずなんだがそれが逆に好感が持てるというか。やっぱこの二人はハヤブサと田中マサトに似てるな。
今回はとにかく面白かったです。書いてないが井上勝正もあいかわらずいい。ちょっと斜に見るとメインとかはすごい打ち合わせがうまくいってる試合だなあとも見える。WWEレベルと言ってもいい。今後は少し変化が欲しいなあと思う部分もありますがそれは文体以降に期待でしょう。沼と葛西は組んだほうがいいんじゃないかとか、発射マシンガンズはメイン級で扱ってもいいんじゃないかとか、大介は思い切ってポンドやネクロブッチャーと組んでみたらどうか?とか。スパイダー・ネイト・ウェブと伊東竜二の絡みとかも見たいですね。組んでも戦っても。
そんな感じです。