酒と男と男と男

今日で仕事が終わりましたので、腹もへったことだし一人で退職お祝い飲み会を開いております。なけなしの金の一部で酒とつまみを買ってきました。つまみはきしめんハバネロドライソーセージです。昔、「名古屋の人はきしめんの悪口を言うと怒る」と聞いたことがあるので、実験的にあまり郷土愛のなさそうな名古屋出身の人に「きしめんまずいっすよ」って言ってみたことがありますが、「こっちで売ってるきしめんがまずいんだ。名古屋のきしめんはうまいんだ!」と反論された記憶があります。伝説は本当だった。私はきしめんはうまいともまずいとも思いませんが。普通だろ?っていうか、これうどんじゃないのか?うどんとどう違うんだ?
なぜ酒を飲むのか?っつーと、別におれは酒が好きでもなんでもないのでなんとなく「飲まなきゃやってられないような気がするから飲む」のだが、飲まなくても別にやってられるし飲んだからといって何がどうなるわけでもない。何一つ好転するわけでもない。これはいわゆるアル中の思考であるわけだが、アル中に憧れる俺としては憧れのアル中に一歩近付いた!と喜ぶべき事態ではあるが俺は少し飲んだだけで気持ち悪くなるアルコールの弱い人なので本格的なアル中にはなれるはずはない。
不定期連載・「ヘルクエスト第一話と第二話の間に一体何があったのか?」
第一話「SUCK ITの巻」と第二話「ガファリプレスの巻」の間に一体何があったのか?ボディビル大会に向かう船に乗ったカート達に何が起こったのか?亀おやじは?どういう経緯があって魔術師が仲間に加わったのか?については、実は考えてあったのですが実際に描くととんでもなく長い話になるので「色々あった」の一言ですませてしまったのですが多分今後描く機会はなさそうなのでここで発表します。
昔の一コマ漫画に出てくるような無人島。ひげをはやして野生化したカートが生の魚をかじっている。隣には魔術師が釣り糸をたれている。
カート「で、どこまで話したっけ?ああ、俺達がボディビル大会に向かう船に乗ったところまでだな・・・」
回想シーン。カートのナレーション。「俺達が乗った船は、出航してまもなくデスメタル帝国の奴隷狩り船に拿捕された・・・デスメタル帝国は人をさらって来て死ぬまで働かせるという死の掟のある国だ。ベンガリアンとビジランテとは離ればなれになり、俺とブルベイカーは鎖につながれてガレー船の漕ぎ手にさせられた・・・それからどれくらいの日々が過ぎ去っただろうか・・・」
ガレー船の中。鎖につながれた奴隷たちが「デンドンデンドン」という太鼓の音にあわせて、オールを漕いでいる。(映画「ベン・ハー」のガレー船のシーン参照)その中にはカートの姿が。
ナレーション(カート)「もう何ヶ月、いや一年以上もたっただろうか?数々の仲間達が過労死していく中、幸か不幸か俺は鍛えていた肉体のおかげでかろうじて生き延びていた。いや、過労死とかろうじてをかけたわけではない」
鞭を振り回して、奴隷監督が「働けーッ!」と叫ぶ。「働かんとブチ込むぞーッ!ブチ込むのとブチ込まれるのとどっちがいい!」
奴隷監督はブルベイカーだ。
ナレーション「ブルベイカーの野郎はうまく取り入って、出世して奴隷監督になりやがった。いつかスキを見て叩きのめしてやろうと思ってたが、最近はろくなメシを食っていないのと強制労働の疲れで、そんな気力もない。なによりこの鎖につながれている限り、俺達奴隷は手も足も出ない・・・」
その時、ドドーンという爆音と共に、船が揺れる。
ブルベイカー「な、何じゃー!何事じゃーッ!!」
部下「大変です!敵国の船の砲撃です!」
ブルベイカー「何だと!許さん!返り打ちにしてくれるわ!戦闘速度!」
デンドンデンドンの太鼓の速度が上がる。(映画「ベン・ハー」参照)
海上。敵国(詳細不明・カート達の祖国らしい)の船の上、将軍らしき人物。
将軍「デスメタル帝国の戦艦めが!叩き潰してくれる!」
海上大決戦の開始である。
続く