クソとかサウナとか公衆便所とかあれ

多分もう描かないヘルクエストの没ストーリー
「恐怖の公衆便所の巻」
物語はホモことブルベイカーの独白から始まる。
「芸は身を助けるとはよく言われる言葉だが、私はゲイがもとであやうく命を落としかけた経験がある・・・」
5年前のその日ブルベイカーは、クソをもらしそうになって公衆便所へ走っていた。「ヒーットイレトイレ」その時、公園のベンチに座っていたモヒカン刈りの薬物中毒みたいな顔をした、ツナギを着た男が目に入った。
「ウホッ!いい男」
その男は「やらないか」と言うなりいきなりツナギのホックをはずしはじめた。ブルベイカーのケツは今にも爆発寸前だったが、据え膳食わぬはホモの恥とばかり「ウホーッ!やるでゴワス!」と叫ぶと、自分が脱糞寸前だったことを忘れて男のほうへ走った。
男はツナギを脱ぎ去ると、まわし一丁の姿になって、「ドスコーイ!」と叫んでブルベイカーに突進してきた。いきなり張り手を喰らって驚いたブルベイカーは「ヒイーッ!や、やらないかって何をやるんでゴワスか!」と尋ねると男は「決まってるだろ!男と男が二人でやることといったらぶつかり稽古だよ!」とがっぷり四つに組んだ。
「ハッ待てよ・・・もしやこの後、男と男が肉体をぶつかりあわせて汗をかいた後は、『君、いい汗かいたね。サウナにでも行かないか?いいサウナを知っているんだ・・・』という展開が待っているのでは!?」とブルベイカーが一瞬妄想を働かせたのもつかの間、男は「やめたやめた!今は相撲の時代じゃねえ!これからは総合格闘技だ!」と口走ってブルベイカーの腹にヒザ蹴りを入れてきた。
腹に攻撃を受けて自分が脱糞寸前だったことを思い出したブルベイカーは、「ウッ!腹はやめてくれないか腹は・・・非常に今まずいのだ腹は」と懇願するが「人生嫌なことを避けて通れるなら何の苦労もねえんだよ!」と一蹴され、男はさらに腹にヒザの連打を入れてきた。
そのあまりの攻撃の激しさに耐えかねて「ウワアアアアーッ!」という絶叫と共にブリブリブリとクソをぶちまけてしまったブルベイカーだが、「ハッ待てよ・・・もしやこの後『ほほう、スカトロかね・・・私はそちらの趣味もなくはないのだよ。とりあえずサウナにでも行ってシャワーを浴びてから仕切り直しといかないか』という展開が待ち受けているのでは!?」と妄想を働かせたのもつかの間、男は「てめえこの野郎クソもらしやがって・・・てめえみたいな汚ねえ奴は今ここで俺がブッ殺してやる!」とふんどしの中から出刃包丁を取り出した。
「ハッ待てよ・・・『いや、やはりこちらにしよう。こちらの出刃包丁で君の菊の門を貫くことにしようか』と出刃包丁を捨ててふんどしの中から別の彼自身の出刃包丁を取り出して『さあサウナへ』ってそんなことあるか!ヒイーッ助けてくれーッ!」とクソをまきちらしながら命からがら逃げ出したブルベイカーだった。
仲間達にその体験を語り終えて、「あの男は今ごろいったいどこで何をしているのだろうか・・・」と呟くブルベイカーにカートが「ああ、すまんそりゃ俺だ。あの頃は荒れてたからな。どこの誰だか知らないが悪いことをしたと思ってたんだ。あれはお前だったのか」と言った。