なんだ、これは?

がんばりますので今はまだ見逃してください・・・
嘘日記(昔の小説風)
私が無職であった時分に、とりたててすることもないので近所の公園を歩いていると、一人の男がこちらに向かって歩いて来るのが見えた。男はプロレスリングでもないのに上半身裸で、胸毛やその他露出している部分の体毛が濃く、革のズボンを履いており、口ひげをたくわえていたので、私はああこの人はハードゲイに違いないなあ、自分に興味をおぼえたりしたのであったら嫌だなあと思いながらも、いきなり逃げ出したりしたらこの人は別に襲いかかる気でもなかったとしたら傷付くのではないかとも思ったので、特に動揺したふるまいは見せぬよう心がけながら、普通に歩いていた。そのうちにその男がこちらに近付いて来るにつれ、別に私の顔などは見ていない様子なので、たまたま彼の進行方向が自分の方角であるに過ぎず、別に自分に興味をおぼえたわけではないと判断するに至って心中ほっとしたのだが、彼の視線が私の男性器部分を凝視していることに気付いた時点で私は軽い戦慄を覚えた。
男は私の目の前まで来ると立ち止まり、「やらないか」と言うとズボンのチャックを下ろしはじめたので、逃げようかとも思ったがなんかそれも失礼な気がしたし、丁重に断れば話せばわかってくれるかもしれないと思ったのだが、とりあえず男根を露出されては困るので、「やらないかと言って何をやるのですか?とりあえずそのチャックを下ろすのをやめてください」と言いかけたのだがもしかしてこの人は単に連れションがしたいだけなのかもしれなくて、今まさに小便がもれる寸前かもしれないので、ここでチャックを下ろすのを止めたらタイミングがずれて男根をズボンの中から取り出すことがないまま小便を放出するはめにならないとも限らないので、その人にいい年をして人前でズボンの中に小便をぶちまける醜態をさらさせるのはなんだか気の毒な気がしたので、そんなことを考えているうちに何を言ったらいいのかわからなくなったので黙っていたら男は肉棒をさらけ出してフルチンのまま私の下半身めがけてゴールドバーグばりのスピアーで突進してきた。
私は思わずカウンターのヒザを相手の顔面に入れて、後頭部にヒジ打ちを入れると男はもんどりうって倒れたので、ダウンした相手の頭に三発蹴りを入れると急いでその場を走り去った。その人がどうなったのかは知らない。今彼はいったいどこで何をしているのだろうか。