友達が相対性理論について、「なぜ光の速度を超えると時間を遡るのかという理由がわからない」と言っていたのだが、おれはその話を聞いて確かにそれもわからないのだがむしろ「時間を遡る」という現象がどういうことなのか改めて考えるとさっぱりわからないということに気付いた。自分が時間を遡ったとして、その時間を遡りはじめる時点以前に自分がしたことというのは一体どうなるのか?というか過去の自分というのはどうなるのか。あいかわらずそこにいるのか。もしもそこにいるとしたら、古いSFに出てくる反物質の理論が本当だとすると、時間を遡りはじめた瞬間に同じ自分がそこに存在することになるので、反物質の理論によりその瞬間大爆発を起こして地球は滅亡する。そこまではいかなくても、同じ瞬間に同じ場所に二人の人間が存在するという状況になるので、重なりあって爆発して肉片が飛び散って犬神サーカス団の「路上」のような状況になるか、もしくは合体して「番長惑星」のような超人になれるかもしれない。だがしかしそうであるとすれば事態はそれで終息するのでむしろ単純である。問題になるのは光速を超える以前の自分と光速を超えた自分はあくまで連続した存在であり、時間を遡る前と後で二重の自分が存在することはないとする場合である。その場合話はさらにややこしくなる。
というか面倒になってきたので続きはまた明日(もしくはまたいつかどこかで)