ほら男爵2006

そろそろ世間の奴らにいいかげんわからせるべきだと思ってだな、新宿駅の雑踏の中で一発あれを出してやったわけだよ。あれと言ったらあれだ。わかるだろ?男のあれだよ。その結果としておれは今刑務所にいるわけだが、刑務所はタダでメシが食えるからいいところだ。世間の奴らが払った血税のおかげでだな、おれは刑務所でタダ飯が食えるわけだ。ここにきてようやくおれにも世間の奴らのありがたみというやつがわかったよ。身に染みてだな。ところでたかだか人前であれを出したくらいで刑務所に送られるというのも不思議な話だと思わないか?それには理由がある。そうなるのにはそうなるだけの理由がある。実のところおれは人並み外れた巨根なわけだが、その巨根を新宿駅の雑踏の中でさらけ出したことが理由で死人を出してしまった。ナニを出したら死人が出た。人並み外れた巨根と一言に言っても、単にでかいわけではない。本当に半端でなくでかいんだぜ。おれのナニは。半端じゃない。その半端じゃなくでかいナニがもとでいかにして死人を出すに至ったかというと、君達が想像する範囲ではおそらく巨大なあれが人の頭を直撃して死に至らしめてしまったとか、瞬間的に膨張したナニが人間の体を貫いたとか、大蛇のようなものが人の首を絞めて殺したとかそんな感じかもしれないが事態はそう単純ではない。言ったろ?何しろ半端じゃなくでかいんだぜ。棍棒とか槍とか大蛇とかそういうレベルではないんだ。おれが新宿駅でさらけ出したものは天高くそびえ立ち、その高さは上空数十メートルに及んだ。そのあまりの巨大さに都庁と間違えた人間どもが、おれの男根の中に入り込もうとした。何十人もだ。おれのものを都庁と間違えた何十人もの人間がおれのさらけ出した男根に入り込もうとして、入り口を探したり金玉のしわの間に入ろうとしたりするので、おれは尿意をもよおして小便がしたくなった。それで世間の奴らにわからせるついでに放尿をしてやろうと思って小便を放出しようとしたのだが、男根は都庁サイズだが膀胱は常人と同じだ。常人並みの量の小便は数十メートルの尿道を通過して放出されることなく、途中に留まってしまった。不快な残尿感を感じたおれはこれはいかんと思い、慌てて男根を収納することにして男根のサイズを通常サイズに縮めたのだが、あまり急いで男根を収縮したため今まで都庁サイズの男根があった場所に急速に空気が流れ込み、かまいたちが発生してそこにいた数十人の人間の体をバラバラに切り刻んだ。さらには男根に行き渡っていた血液がおれの体に急速に流れ込んだため、その血液はおれの体のあちこちを突き破って超高速で噴出し、高水圧カッターの原理で半径百メートルの範囲の人間の体をバラバラに切り刻んだ。当事者のおれが死ななかったのは奇跡というより他はない。こうして未曾有の大惨事を引き起こした張本人であるおれは投獄されるに至ったわけだが、単にチンポを出したかっただけで殺意はないと認められたため極刑はまぬがれた。
という夢を見た。(嘘)