志賀・シャドウ・海苔・WXと仲間達について

大日本プロレス9月22日川崎市体育館
TAKAみちのくの嫌がらせのような興業でした。
第一試合とメイン以外K−DOJOの人間が入っている(厳密にはMIYAWAKIもK−DOJO系だが彼はアパッチとして参戦しているし、試合運びなどからも1ランク上として扱うべきだ)ので、悪い予感はしたが、もしかしたら予想外にいいかもしれないので過去の悪印象などは忘れて見ることにした。
第一試合で若作りと豹魔とMIYAWAKIがあっためた会場の空気を第二試合で石川はじめという人物が全て台無しにした。石川はじめは前にも見たことがあって、その時はそんなに悪くなかった気がしたんだが。おれは長くプロレスを見てきて、色々なプロレスを見てきたが、しょっぱすぎて会場が引く試合というのは初めて見た。度重なる石川はじめの技の失敗に会場が静まり返る。「あまりにひどいものを見て、何が起こっているのかわからない」という雰囲気だ。冷えきった会場の空気を必死で盛り上げようとする谷口のがんばりには涙が出る思いだった。あれだけクセの強いメンツに囲まれて試合をするのは石川はじめも大変だったかもしれない。同情すべき点もあるがプロレスはプロレスだ。どんな状況であろうと観客を満足させなければいけない。
若干、発表されたカードから変更があって、当初カードに名前がなかったサイコが第三試合に登場。サイコが見れたのはまあいい。K−DOJO三人とメンズという構成のこのカードは、当初ガトークーニャンの元川恵美状態で若い男に囲まれて幸せなメンズの姿が拝めるかと思ったが、最終的にリング上で三人でアピールするK−DOJOの人を残して見放したかのような様子で一人退場するメンズの姿だけが印象に残った。サイコは、まあいい。あとの二人は全然覚えていない。メンズと組んでた人は、メンズと組んでるのに試合に負けるという大失態を演じたのに本人にその自覚がない様子。メンズが見捨てたようにも見えたが。
セミはしがさん・MASADA組vs非道・K−DOJO組という顔合わせ。このK−DOJOは男塾の塾生みたいな喋り方をする人で、キャラ的には少しは他のK−DOJOよりましな気はするが試合的には大差はない。鬼のようなMASADAの攻撃を受け切ったという点で評価してもいいかもしれない。MASADAが鬼のぶん、しがさんが付き合ってあげたようにも見えたが。というかそれよりこの試合はMASADA!MASADAの評価は低すぎる。有刺鉄線一本であれだけ試合を組み立てられる人間が他にどれだけいるというのか。MASADAはこのところ見るたびによくなっている。この試合の名場面は髪に有刺鉄線がからまって取れなくなったMASADAが、井上勝正と一緒に一生懸命取ろうとしている時にしがさんがK−DOJOの人の逆片エビ固めにつかまって「まさだー!まさだー!」と助けを呼ぶ場面だ。MASADAがK−DOJOの人を殺しかねない勢いで攻撃していたので、その反面試合の流れ上付き合わざるを得なかったしがさんが必要以上に弱く見えたのは、しがさんの人のよさが損をした感じだ。非道は楽をしてた。
メインではGENが大活躍だがほぼフルメンバーそれぞれ見せ場を作った。大介とマンモーの絡みが少なかったのは残念。こういう試合になると、GENのレスラーとしてのポテンシャルの高さが際立つ。ぶっちゃけ貴じゃなくてGENがデスマッチやったらよかったのにと思うくらいだ。貴と伊東の印象が思いのほか薄い。まあ味方がアブドーラと大介じゃしょうがないか。こういう試合形式だとキャラの強いほうが目立つ。
試合後てんぱってて何言ってるかわからん大介のマイクに「お前キチガイか。ちゃんと日本語喋れ」って返した沼澤は素敵だった。試合中の沼澤はアブドーラとのフライパンでの殴り合いが印象に残る。
セミでMASADAががんばったのとメインがよかったので、興業全体としては救われた感じだが、とにかくK−DOJOがダメだ。こんなことなら無理に大日レギュラー勢とK−DOJOの選手を同じカードに入れずに、一試合K−DOJO提供試合にしてK−DOJOのメンツでタッグ戦を組めばよかった。そうすれば彼らも少しはいい試合ができただろうし、お互い居心地の悪い思いをすることもなかった。
試合後晴海のファイヤーの前売りを買おうかと思ってリザーブ池田のところに行ったら、人が「指定席で」って言ってるのに「一列目最後の一枚です」とか言って特別リングサイドを売りつけられた。おかげでファイヤーデスマッチを最前列で見るハメになった。リザーブありがとう。おれが焼け死んだら葬儀代はリザーブに請求する。いやリザーブいい人だよ。最前列なんて数年前の本間とアブドーラの建築現場の時以来だよ。ザンディグと山の凶器持ち込みデスマッチもあった。
デスマッチラーメン買うつもりだったんだが生産が間に合わなかったとかで持ち帰り用が売られていなかったのが残念だった。